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苦い食べ物は美味しいと感じる理由は?にがい果物や飲み物、体に良いといわれる理由について

この記事は約8分で読めます。

子どもの頃、好きではなかった食べ物はありましたか?

ピーマン、にんじん、セロリなど、その特有の苦みや風味がありますよね。

しかし、大人になると、いつの間にかその苦みや風味の向こうに「おいしさ」を見出し、逆に大好きになることがあります。

ビールやコーヒー、パクチーなども、その「大人になってからわかるおいしさ」ですね。

しかし、この「大人になってからわかるおいしさ」は実は「老化の影響」だと教えてもらいました。

本来、人間は「甘いもの」や「クリーミーなもの」など、わかりやすいおいしさを好むように設定されています。

そのため、赤ちゃんや幼児はそうしたわかりやすいおいしさしか理解できないそうです。

しかし、歳をとるにつれて、老化が始まり、感覚が鈍くなります。そのため、少し苦いや食べにくいと感じるものに対する「耐性」がつき、その苦みや食べにくさを克服することで、おいしさを見出せるようになるそうです。

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苦みを感じる成分とは

様々な種類の苦味成分が存在し、それぞれ異なる成分が含まれています。

代表的な苦味成分には、カテキンやカフェイン、イソフルロン、モモルデシンなどがあります。多くの人がカテキンやカフェインについて聞いたことがあるかもしれません。

イソフルロンはビールに、モモルデシンはゴーヤに含まれています。これらの成分が含まれていると、人間の味覚は苦味を感じるようになります。

本来、苦味は毒として知覚され、美味しいとは感じられません。

しかしながら、年齢と共に毒という認識が薄れ、苦味も美味しいと感じる人が増えています。

そのため、子供よりも大人の方が苦味に鈍感であり、苦い食べ物を嫌う傾向があります。

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苦みの単位ってあるんです

苦みを測るための単位として、「IBU(International Bitterness Units)」があります。

IBUはビールの苦みを数値化したもので、この数値が高いほどビールは苦いとされます。

一般的な日本のビールは、IBUの値が20前後のものが多いです。しかし、世界的には苦みが強いビールもあり、IBUが50以上の商品も存在します。

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苦い食べ物は体に良い?その理由は?

苦い食べ物には栄養価が高く、健康に良いとされるものが多いですが、必ずしも全てが栄養価が高いわけではありません。

また、苦味成分には体に有益なものもあれば、摂り過ぎると有害になるものもあります。健康に良いとされる食材であっても、摂取量には気をつける必要があります。

栄養や成分とは別に、苦い食べ物は唾液の分泌を増加させる働きがあります。

唾液の分泌が増えると、胃酸の分泌も促進され、食べ物の消化を助けます。そのため、苦い食べ物を適度に摂取することで、消化を助ける効果が期待できます。

苦い食べ物を一覧にしました

ピーマン

ピーマンは夏の代表的な野菜で、鮮やかな緑色が特徴です。

ピーマンの苦みは、クエルシトリンと呼ばれる成分によるものです。この成分はポリフェノールの一種で、新陳代謝や解毒作用を促進します。

ピーマンは体に良い苦い食べ物ですが、子供の中には苦手な人もいます。ピーマンの苦みを和らげたい場合は、縦に切るのが有効です。

縦に切ると繊維が破壊されないため、苦み成分が抑えられます。また、湯通しをしたり、一度冷凍することも効果的です。

ケール

青汁の主成分であるケールは、キャベツやブロッコリーの原種です。非常に苦みがある野菜ですが、栄養価も高いです。

ケールの苦みは、スルフォラファンと呼ばれる成分によるものです。

スルフォラファンには解毒作用や抗酸化作用があります。ケールは生で食べるのが難しいため、炒め物や煮込み料理に活用するのがおすすめです。

ゴーヤ

苦味の代表格として、多くの人がゴーヤを思い浮かべるでしょう。

ゴーヤは沖縄発祥の野菜で、「にがうり」とも呼ばれています。ゴーヤに含まれる苦味成分であるモモルデシンには、食欲増進の効果があります。

この苦味成分は、果肉と種に多く含まれているため、調理前にしっかりと取り除くことが重要です。

ゴーヤは塩を揉み込んでから熱湯をかけることで、苦味を和らげることができます。

ミョウガ

ミョウガは、その独特の風味が特徴で、薬味として優れています。

この苦味の源は、ミョウガジアールという成分にあります。ミョウガジアールには血行促進の効果があり、冷えやむくみの改善に役立ちます。

ミョウガの苦味を緩和したい場合は、細かく切ることが効果的です。

切った面積が増えると、苦味成分がより放出されます。さらに、切った後に水にさらすと、苦味が和らぐでしょう。

豆腐

豆腐って苦い?って一瞬思いますが、「ニガリ」が苦い成分です。

豆腐は水分が豊富で、多くの場合にがりを含んでいます。にがりには苦み成分が含まれており、その水分を口にすることで苦みを感じることがあります。

この苦みは非常に強くありませんが、冷やして食べる場合など、気になることもあるでしょう。

豆腐の苦みを和らげるには、豆腐から出た水分を捨てることが有効です。

カカオ

カカオはチョコレートに加工されると甘くて美味しいですが、カカオそのものには甘味はありません。

カカオにはテオブロミンという苦味成分が含まれており、生で食べると非常に苦いです。

最近では、カカオの含有率が高く、苦味が強いチョコレートも増えています。

カカオの含有率が高いほど苦みが増しますので、自分の好みに合った商品を選ぶことが大切です。

サンマのわた

一般的に、魚のワタは取り除かれますが、サンマのワタは食べることができます。

そのワタには苦味がありますが、その苦味が逆に好まれています。ただし、サンマのワタは苦みが強く、苦手な人もいます。

苦みが気になる場合は、ソースなどと組み合わせて食べることをおすすめします。

また、新鮮なサンマの場合、ワタの苦みも和らぐことがあります。

苦みのある果物

グレープフルーツ

一般的に酸っぱいとされるグレープフルーツには、実は苦味成分も含まれています。

その苦味成分の一つが、ナリンギンというポリフェノールです。ナリンギンは針のような形をしており、口に入れると刺激的な苦みを感じます。

このナリンギンには、抗アレルギー効果や免疫力向上効果があります。健康に良い成分ではありますが、苦みが苦手な人も多いです。

ナリンギンは果皮に多く含まれているため、皮を薄くむくと苦みが軽減されます。また、はちみつや砂糖をかけたり、ヨーグルトに混ぜたりするのもおすすめです。

渋柿

渋柿は通常、干し柿などの加工品として利用され、生のまま食べられることはまずありません。

しかし、甘柿と混同して生で食べてしまうと、強烈な渋みを感じてしまい、思わず吐き出してしまうことがあります。

柿の渋みの原因は、タンニンという成分にあります。

未熟な柿には、すべての部位にタンニンが含まれています。甘柿は成熟するとタンニンが減少しますが、渋柿は成熟してもタンニンが残ります。

渋柿は干し柿に加工するだけでなく、アルコール漬けにしても美味しく食べることができます。

クランベリー

クランベリーは一般的にお菓子などに加工され、多くの人がその美味しさを楽しんでいます。

しかし、生のクランベリーは非常に苦いため、そのままでは食べることが難しいです。

クランベリーの苦みの原因は、プロアントシアニジンというポリフェノールです。

この成分には強力な抗酸化作用と抗炎症作用があります。クランベリーはドライフルーツに加工したり、ジャムやソースにするのがおすすめです。

苦い飲み物

コーヒー

多くの人が、コーヒー特有の苦みを美味しいと感じ、日本でも広く愛される飲み物です。

コーヒーにはカフェインだけでなく、クロロゲン酸という苦味成分も含まれています。

コーヒー豆の種類や焙煎方法、淹れ方によっても、苦味は異なります。コーヒーの苦みが苦手な場合は、砂糖や牛乳を加えてみると良いでしょう。

青汁

青汁は、しばしば苦い味わいが特徴とされる飲み物です。

健康やダイエット効果があるとして、日常的に摂取する人が増えています。ただし、その強い苦味ゆえに、飲みにくさを感じて続けられない場合もあります。

青汁にはさまざまな種類があり、中には苦みが軽減された商品も存在します。苦みが苦手な人にとっては、そうした商品を見つけることが重要です。

ビール

ビールは、お酒の中でも人気があり、多くの人がその苦みを楽しんでいます。

その苦味の源は、主原料であるホップにあり、ビールの味わいを決定づける要素とも言えます。

近年、ビールの種類も増え、苦味の少ないものも多くなっています。

ビールに慣れていない人には、果物を使用したフルーティーなビールがおすすめです。

抹茶

抹茶は、色や香りが優れており、多くの場合お菓子作りに利用される食材です。

お菓子に混ぜると甘味でその苦味は目立ちませんが、単独で飲むとその苦みが際立ちます。

抹茶にはカテキンやカフェイン、サポニンなどの苦味成分が含まれています。

これらの成分により、飲むと渋味や苦味を感じるのです。しかし、他の緑茶に比べて旨味成分が多いため、その苦味の中にもまろやかな味わいが感じられます。

また、品質の高い抹茶ほど、苦みも緩和される傾向にあります。

センブリ茶

センブリ茶は、植物「センブリ」から作られる飲み物で、その名前は「千回振り出しても苦い」という意味からきています。その強烈な苦味が特徴です。

日本では古くから、民間の生薬として使用されてきました。胃腸の調子を整える効果があり、胃腸の不調の際にも役立つことが知られています。

まとめ

苦い食べ物に含まれる成分は様々であり、それらがもたらす効果も異なります。

ただし、全ての苦い食べ物に共通して唾液の分泌を促し、消化を助ける効果があります。

苦い食べ物は工夫次第で苦みを軽減させることができ、苦手な人でも美味しく摂取することができます。

苦い食べ物や飲み物を上手に取り入れて、毎日の健康をサポートしましょう。

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