鏡餅に付いたカビ部分は切り落としましょう。
カビが生えたお餅から完全に菌を除去する方法は見つかっていません。
なので、カビ部分を包丁やピーラーで切り取るくらいしかないでしょう。
基本的に一度カビが生えてしまったお餅は食べない方が良いです。
しかし、せっかくお供えした鏡餅を食べられないのはかなりショックですよね?
カビの段階により、もしかしたら食べられる可能性が残っているかもしれません。
この記事ではこんなことをまとめています。
- 鏡餅に付いたカビの切り取り方法
- カビの生えたお餅は食べられるのか?
- カビない鏡餅の作り方
鏡餅に付いたカビの取り方
鏡餅に付いたかびは包丁、ピーラー、カッターなどを使用し、切ったり削ったりします。
お餅やカビの大きさと形によって、それぞれ使い分けましょう。
小さい点くらいのカビならピーラーで少しカットするくらいでも問題ないと思いますが、大きめのカビはお餅の内部まで、目に見えない根を深く伸ばしている可能性があるため、目に見える部分から深めにごっそり切り取りましょう。
やりすぎかなと思うくらいの方が安全です。
お餅が固くて切りづらいと感じたときは、電子レンジやお湯で少し温めてから切り取り作業を行うのもいいでしょう。
作業中は手を切らないよう十分に注意してください。
切り取りが完了したら、最後は念のためしっかり水洗いをしてから調理に移ってください。
カビの生えたお餅は食べられるのか?
リスクありなら食べられます。
まず、身体の健康を第一優先するのなら食べないことです。
たとえ目に見えるカビ部分を切り取ったとしても、カビは内部まで菌糸と言われる根を伸ばしています。
カビの種類によっては強いカビ毒を生産し、人体に悪影響を及ぼすものがあるため、わざわざリスクをおかして食べる必要はないでしょう。
しかしながら、現在の日本国内の食事で、うっかりカビを食べてしまい体調に影響が出たケースは割と少なく、食中毒などになる確率は低いと言われています。
おもに危険視されていることは、継続的にカビを食べることです。
つまり1回だけ、1年の始まりの1回だけなら、カビの生えた鏡餅を食べても健康被害にあう可能性は低いということです。
それでもリスクはあるため、おすすめはできませんが、ここはあなたの自己判断に任せます。
もし食べる際には、カビを食べることで不安になり精神面から体調を崩すこともあるため、動じないメンタルを持って食事に挑むことも大切です。
カビない鏡餅の作り方
そもそもカビが生えた鏡餅を食べるかどうかなんて悩みたくないですよね。
健全な鏡餅を食べるために、カビない鏡餅の作り方・保存方法をいくつか紹介しておきます。
鏡もちに焼酎やアルコールを塗る
殺菌効果があるためカビ対策になります。
お餅どうし重なる部分は重点的に塗ります。
ベタ塗りはせずに、キッチンペーパーや清潔な布を使い数日置きに塗ることです。
アルコールを使う場合は人体に影響のないものを使用して下さい。
鏡モチにわさびを塗る
わさびには抗菌作用があるため、全体に塗ってカビ対策もできます。
見た目が気になるなら、お餅どうし重なる部分に塗るだけでも効果があります。
小さいカップにわさびを入れて横に置いておくだけでも多少の効果が期待できます。
数日置きに塗りかえましょう。
鏡モチは高温多湿を避け、通気性を良くする
密着部分が多かったり、風通しが悪いとカビは発生しやすいです。
割り箸を並べて、その上にお餅を置いて通気性を確保したり、和紙をお餅の間に挟み水分を吸収するようにしておくなど工夫をしてみましょう。
部屋の環境に気を配り、換気を心がけてください。

まとめ
基本的に一度カビが生えたお餅は食べない方がいいです。
ですが、鏡餅は食べることで神様から力を授かるという行事。
食べるかどうかはご自身の判断です。
食べるのなら、カビ部分を包丁やピーラーで深くごっそり切り落としてから、
しっかり水洗いをしたのち調理しましょう。
カビ対策も、100パーセント防ぐことはなかなか難しいですが、やるに越したことはありません。
出来る限りの準備をして、気持ちよく新年を迎えたいですね。