Vet勉強会より ~膵炎~

すっかり忘れていました、フィラリアの予防。

ここ長野県では、先月末くらいから寒さを感じるようになりましたから、フィラリア予防の事をついつい忘れてしまします。今日は、それを思い出させるかのように、フィラリア症の患者さんが来院しました。顕微鏡で血液を見ると・・・いました!ミクロフィラリアがウネウネと動いていました。

毎月1回の投薬をされている飼い主様は、来年の春に「感染しました」と悲しい結果を聞かないためにも、しっかり予防薬をあげてください。

よろしくお願いします。

えへっ

さて、本日も10月30日に行われました獣医師の勉強会よりお届けします。

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膵炎とその治療法 

1、膵炎とは

膵炎とは、膵臓内で生産される消化酵素が何らかの理由で自己組織に弊害を与え、それによって引き起こされる疾患のことをいう。

2、膵臓の役割と解剖学的位置

膵臓は、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体分泌し、それを消化管に送り込み、消化を助ける。

図3

3、発生機序

膵炎の発生原因は不明な点も多いが、大きく分けて二通りある。

①原発性 膵臓自体が壊れることにより、周囲臓器に影響をもたらす場合。

②併発性 周囲臓器(肝臓、十二指腸、胃など)の異常により膵臓にまで障害が及ぶ場合。

図2

4、症状

図3

図5

※症状には軽症例から、重症例まで幅がある

※DIC(播種性血管内凝固)に陥ると高確率で死亡

 

5、診断

  1. 画像診断:エコー
  2. PLI試験
  3.  →診断制度が高い

 

6、治療方法

  • 急性膵炎治療薬の三種の神器は、輸液、制吐薬、疼痛管理
  • 近年では犬の急性膵炎であっても、早期経腸栄養が推奨される
  • 抗菌薬、ステロイド薬、蛋白分解酵素阻害薬の効果に関するエビデンスはまだない
  • 猫の膵炎は未だ診断困難であり、併発の可能性のある胆管炎、腸炎の診断・治療が優先される

7、まとめ

  •  膵炎は膵臓自体の障害に加え、周囲組織から派生してくる障害によっても発生するため、膵炎発生率は割と高いように感じられる。またその発生原因も数多くあるため、吐き気を催した動物に対しては常にこの病気を視野に入れながら治療をしていくことが大切だと思われる。早期治療により状態を緩和、もしくは改善にまで導くことができるが、症状が進行すると改善にいたらない場合もある。そのため、吐き気、食欲不振、体重減少などの臨床症状が見られたら、なるべく早く診察を受けることをおすすめします。

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