「猫の糖尿病」 & 「慢性腎臓病と高血圧」

暑さ厳しい毎日。みなさんお変わりありませんか?

今回も参加したセミナーの感想をお届けいたします。

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猫の糖尿病 (獣医師)
猫の糖尿病は、その根底にさまざまな基礎疾患が隠れていることがほとんどです。
そのため糖尿病の治療をするにあたってはその原因疾患を特定することが重要です。
【原因】
膵炎、肥満、薬剤誘発性が猫の糖尿病の95%以上の原因です。なかでも半数以上を占めるのが「膵炎」です。
そのほか猫に多い腎不全、アレルギー、肝疾患、甲状腺機能亢進症などが複雑に関わっている場合もあります。
【治療】
原因疾患の除去(優先!)
インスリンの投与
(ケトアシドーシス、削痩がみられるときや、血糖降下剤が無効の場合)
経口血糖降下剤
食事療法
※肥満の猫ばかりが糖尿病とは限らない!

感想:猫の糖尿病は、原因が複雑に関与していることがほとんどなので、治療コントロールが難しい場合があります。
原因疾患を特定し、それぞれの猫に合った治療法をみつける能力が、上手なコントロールができるかどうかに大きく関わっているのだと思います。

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慢性腎臓病と高血圧 (獣医師)
この度、日本獣医内科学アカデミーに参加させていただきました。
その中でいくつかのセミナーを聞き、最も実践的で印象に残ったものが泌尿器についてのお話です。
慢性腎臓病は全身性高血圧を合併することが多く、腎臓のみにとらわれず、高血圧を伴う場合その治療も重要です。また、慢性腎臓病は高血圧の原因となり、高血圧を悪化させます。

逆に高血圧は慢性腎臓病の原因となり、慢性腎臓病を悪化させます。このように高血圧と慢性腎臓病は悪循環の関係にあります。そして、全身性高血圧はその他網膜障害や、脳出血、心臓の肥大を引き起こします。
健康診断同様、定期的な血圧のチェックがワンちゃんネコちゃんにも必要だと思います。

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自然免疫を中心にした生体防御 (薬を使わない肝臓管理・薬に頼らない治療)(動物看護師)

動物の種にはそれぞれの「時間」がある。

例えば、急速に成長し短命なネズミとゆっくり代謝するゾウの寿命。時間は人間が中心として語られるが、動物には種特有の時間を持つ。体を形成する細胞は毎日何百億個が寿命を迎え、また再生され、それが個の「時間」となる。それの長短には体に備わった自然免疫が大きく関与する。体は調和のとれた食事・運動・休養・排泄があってこそ健康でいられる。どれか一つでもバランスが保たれないと不調をきたす。

“病気に罹ったら薬で治す”という前に“健康な身体を作り、保つ”という自然の法則を忘れてはならない。もともと備わっている免疫機能を充分に活用し、薬に頼らない予防と治療を考える。そこで重要となるのは腸内環境。腸内細菌叢は食物・環境・炎症・免疫・行動などを調整する体の要であり、ライフスタイルメディスンを考えるうえでのポイントである。

感想:「医食同源」という言葉があるように健康な身体作りはバランスが良く体に良い食物を摂取すること。そしてその栄養素を吸収できる元気な消化管をつくることです。事実、少々の病気が存在してもそれをカバーできれば体の均衡は保たれ、発症せず元気でいられます。日頃からの健康維持を考えるとともに、それでも病気になることはあるので、いざという時には薬と並行して体を立て直す力を引き出す治療を考えます。

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