エマージェンシー と 血栓塞栓症

当院では、日本獣医内科学アカデミーや日本臨床獣医学フォーラム等のセミナーにスタッフが参加させていただいております。そして、講義の内容を簡単にまとめ、待合に掲示し、飼い主様にご覧いただいております。本日はその中からいくつか抜粋してお届けします。
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エマージェンシーガイドライン
AEDの普及などにより心肺蘇生については色々なところで見聞きする機会が多くなったように思います。では、「心肺蘇生はヒトと犬猫では同じなのか?」というと、心肺蘇生を行う「手順」は基本的には同じですが、「内容」はやはり異なります。近年、心マッサージの方法や緊急薬の使い方などの細かな部分についても犬猫用に適切なガイドラインが作られました。今後も獣医師としてきちんとした心肺蘇生を行っていきます。 (獣医師)

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エマージェンシー(緊急状態)であわてないために
エマージェンシー(緊急状態)とは、心肺停止の状態を表します。
心肺停止つまり、生命を司る心臓の機能(血液の循環)と肺の機能(酸素の取り込み)が停止
してしまった状態である為、その状態を放置すれば間違いなく死に至ります。
怪しい、危ないと思ったらすぐに心肺蘇生を開始しなければなりません。
心肺蘇生のポイント
・丈夫な台の上で右下に寝かせる
・心臓マッサージは出来るだけ強く、1分間に100~120回のペース(アンパンマンマーチのリズム)
・2分ごとに施術者を交代する(押す力が弱くなる為)
感想:動物病院は、エマージェンシーがいつ起こってもおかしくない場所です。
そのような時、いかに速く状況を把握し次の行動に移れるかが重要です。
また、心肺蘇生は一人では行えない処置になる為、スタッフ全員でこの知識を共有出来たら
と思います。(動物看護師)

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意外に身近な血栓塞栓症
血栓塞栓症とは・・・?
最近、よく耳にする言葉があります。それは「血栓塞栓症」。 実際、当院でも重症患者を診ていると「血栓塞栓症をおこしていたのかも」と考えられる症例が多いのも確かです。
この血栓塞栓症とは、全身性疾患や代謝性疾患によって引き起こされる二次的な症状のことをいいます。
この概念は、 人医療では 1856年から存在していましたが、獣医療においては近年やっと導入されてきた概念です。
<血栓塞栓症>
血管壁や血液の性状変化 → 血栓形成 → 血管閉塞
→ 支配領域の組織壊死 → 全身状態へ影響(多くの場合、死亡)

この病態を呈した症例の死亡率が高いことから、理解を深める為、講義を受けてきました。
日々の診察において、皆様に還元できるよう尽力して参ります。(獣医師)

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