セミナー報告~整形外科~最終回

整形外科の実習セミナーに行ってきました。~つづき~

 腹部の超音波検査でまず肝臓を確認してから胆嚢を見つけ出して観察します。胆嚢は消化に必要な体液を貯蔵しておく鶏卵大くらいの袋です。正常なさらさらした液体なのでエコーでは黒く見えます。しかし、胆嚢内に胆泥(脂肪の塊)や胆石が発生すると白い塊に見えます。特に胆泥はレントゲンでは絶対に発見できなくエコーのみ診断がつきます。胆泥や胆石は胆管につまると大変苦しみ、2日で命を落としてしまうほどの怖い病気です。症状が出たときにはすでに末期状態で緊急手術しても専門医レベルで救命率30%といわれております。しかし胆嚢摘出手術はウルトラC級の難易度で慎重な術前検査と手術手技が必要となります。ゆえに術者としては大変緊張し気合を入れて手術に臨みます。
 でもこの病気は数少ない「完治できる」病気なのです。胆嚢がなくても生活には全く支障がありませんし、中高齢で発症した病気はほとんど完治せず一生お付き合いしなければならないことを考えると、この病気こそはやっつけておきたい病気の一つです。~終~

読んでいただきありがとうございました。  院長

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