さくらレディースクリニック ー意外と楽しい繁殖力-



さくら動物病院 獣医師 竹下恭子 



猫と犬の雌の繁殖生理について、猫や犬の発情や交尾の様子と、避妊去勢されていないペットたちの発情期のストレス、避妊手術のメリット、デメリットについて。

☆猫の繁殖力
季節発情;日照時間12時間以上になると発情が始まる
交尾排卵;交尾の刺激でメスは排卵する、交尾回数が4回以上でほぼ100%排卵する
発情回帰;離乳後1週間で発情兆候を示す
交尾排卵➡交尾すれば排卵して妊娠➡発情回帰が早い
計算上では1匹のメス猫から1年間で20匹に増えることが可能






☆犬の繁殖力
発情周期;約7か月のサイクルで発情期を迎える
自然排卵;交尾がなくとも排卵する、人間と同様に自然排卵動物
コイタルロック;犬の交尾の流れで特徴的な状態。交尾時間は15~45分と長い
自然排卵➡交尾のタイミングが重要➡1回の交尾でも妊娠
発情期に交尾すると高確率で妊娠する






☆妊娠鑑定
エコー;交配後21日目から。心拍の確認で生存の有無も確認できる
レントゲン;交配後45日目から。胎児の数も確認できる
☆避妊手術のメリット
▶ 子宮蓄膿症、子宮内膜炎、子宮腫瘍、卵巣腫瘍、子宮・卵巣にかかわる病気の予防
▶ 乳腺腫瘍になるリスクが大幅に低下
▶ 望まない妊娠を防げる
▶ 発情期のストレスの軽減






☆避妊手術のデメリット
 子供を産めなくなる
 麻酔のリスク;健康な犬や猫での死亡事故率は0.05~0.1%
 縫合糸反応性肉芽腫(糸アレルギー)
 肥満
 尿漏れ
☆帝王切開の適応と注意点
 母犬の年齢・子犬の頭数・胎児のサイズで、帝王切開にならざるを得ない場合
 犬の妊娠期間は63日と短いために、出産兆候を示した時に手術する
 手術では母犬にかける麻酔が子犬にかかってしまう前に迅速に胎児を摘出しなければなりません