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再生医療で変わることは…



さくら動物病院 再生医療チーム 
細胞培養師 小林和恵 



「再生医療でこれから動物たちはどう変わるの?」 細胞培養師が小さな想像をしました。

現在の犬・猫に対する再生医療は、リンパ球や樹状細胞を培養して移植する“免疫療法”と脂肪から抽出し培養した幹細胞を投与する“幹細胞療法”があります。 この免疫療法と幹細胞療法で病態が安定し、飲み薬が減ったり、毛艶が良くなったりと病気の治療の面ではなかなかの成果を上げ始めています。

ヒトの医療では近々iPS細胞で作られた網膜が実際に使われるとか(これを作成している間に実際に使用されました)、臓器を作り出そうという研究がされているという話を耳にします。
また、クローン技術により誕生した牛や豚が、牛乳や肉になり、すでに店頭に並んでいるという話も。

iPSで臓器を作ったり、クローンで全く同じ個体が作られるなら・・・
我が家の動物たちは、いつまでも若々しくいられるのではないか。
飼い主が死ぬまで、同じ遺伝子を持った賢い我が子(動物)と暮らせるのでは。
昔、空想の世界であった不老不死が現実になるのでは!?

そこで、今この時に再生医療はどの程度まで進んでいるのか調べてみると、
● 細胞シートを重ねて臓器を作る
 …細胞シートを重ねても血管を作り栄養を送るのが簡単なことではない
● 他の動物の体内に臓器を作る
 …例えば、ヒトの膵臓を持った豚を作るなど  
   ヒトの耳が背中にできたマウスもいます
● クローンで愛犬や愛猫を作る
 …すでに作るのは可能 だが、遺伝子が同じでも外見・性格が100%同じではない

う~ん、やはり不老不死は夢のまた夢。
でも、細胞研究の世界はものすごいスピードで進んでいるんですね。 細胞を操作し臓器を作り出すのは、近い将来出来るかもしれません。

しかし、クローンについて調べている中で、遺伝子についてこんな言葉を聞きました。
「遺伝子はレシピやスイッチ」(マット・リドレー著「やわらかな遺伝子」)
遺伝子は、環境や状況によってその表現を変化させるものらしいのです。
要するに、全てが同じ個体を作り出すことは不可能ということになります。

どんなに若々しくいてほしくても、
どんなに生き続けてほしくても、
現段階で、≪誕生→成長→老化→死≫ のシステムを大きく変えることはできません。
それならば
犬は犬らしく、猫は猫らしく、私は私らしく
毎日を楽しく、1日1日を大切に過ごすことが一番なのでは。

至極もっともなことに行き着きました。

再生医療で私たちが、そして動物たちが変わるとしたら、 それは、病気で苦しむ事が軽減されるかもしれない、 ということ。
再生医療が、動物たちにとっても素敵な一生をおくるための サポートとなる事を期待します。


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