歯科疾患とその看護

動物看護師 井出 

歯の病気は、様々な病気の元です。 ワンちゃん・ネコちゃんが歯の病気になってしまうと、人と比べ治療が難しいので、予防を心がけましょう!

1. 歯の病気

歯垢
口の中の細菌・タンパク質・食べかすなどが、 歯の表面に付着したもの。  
ぬめりのある薄い膜のようなもので、 ガーゼで擦ると落とすことができます。    
2~3日で歯石になってしまいます。  







歯石
歯垢にカルシウが入り込んだもの。   
石のようになっていて、擦っても落とすことができません。
全身麻酔をかけてスケーリング(歯石除去) の処置が必要です。



歯周病
 

歯肉炎、歯周炎のことを総称して歯周病と言います。   
歯周病になると、歯に歯垢や歯石が付き、歯茎が赤く腫れ、歯と歯茎の間にポケットができます。
それが悪化すると、歯茎がさらに赤く腫れ、歯がぐらつき、歯を支えている骨が溶けてしまいます。


スケーリング

全身麻酔をかけ、スケーラーと呼ばれる 専用の器具を使い歯垢や歯石を落とします。




2. チェックポイント

□ 口臭がある
□ 涎が出る
□ 口周りを気にする
□ 食べ物が食べにくそう、食べようとしない
□ 食べこぼしが多い
□ くしゃみ・鼻水が出る
□ 歯のぐらつき、歯が抜ける
□ 歯茎が赤く腫れている
□ 口の周りが赤く腫れている




★このような様子が見られたら病院へ


3. 予防

●歯みがき

手順
1. 口の周りに触ることに慣らす









2. 唇をめくり、歯や歯茎に触る








  
3. 乾いたガーゼを指に巻いて歯をこする
 (歯垢が取れると、ガーゼが黄色く汚れます)








ポイント
・上手にできたら褒める(おやつをあげる、一緒に遊ぶ、散歩に行く)  
・短時間で終わらせる  
・無理やり押さえつけない
・リラックスして行う







*歯みがきの時に使う道具は、ガーゼと歯ブラシがあります。  
  歯ブラシはワンちゃん、ネコちゃん用のものがありますが、歯茎を傷めてしまう心配があります。  
  できるだけガーゼを使うようにしましょう。


★一日一回を目安に行いましょう!


デンタルガム
歯みがきが苦手な子におすすめです。
様々な種類があるので、おうちのワンちゃん・ ネコちゃんのお口の大きさ、体の大きさ、年齢、体重などに合った物を選びましょう。











まとめ

● 歯垢・歯石の付きやすさ、歯みがきの必要な頻度など、口内環境は ワンちゃん・ネコちゃんによって大きな差があります
● 小さい頃からの毎日のケアが大切です
● 歯の病気は様々な病気の元になるので、早期発見・予防を心がけま しょう!