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犬の役割   トリマー 林茉弥


<トリマーの役割>  
ペットを可愛く・清潔に・健康維持するのがメインの仕事です。  
トリミングのそもそもの始まりは、犬が実用犬として人間と共存していた時代までさかのぼります。
犬の場合ペットというよりは役目(仕事)をこなす犬も数多く存在します。

<その役目とは>  
狩りに同行する犬・羊や牛の世話をする犬が代表例です。  
そのため血統はスタンダードを維持するという意味合いも含まれてきます。  
その役目を担った犬はそれに応じたスタイルのトリミングが要求されます。  
ドッグショーなどで活躍するトリマーがいるのはそのためです。

◎◎イヌとヒトの関わり◎◎  
イヌとヒトは何千年も前から一緒に暮らしてきました。  
イヌはヒトと一緒に暮らすことで食事と快適な住みかを与えてもらい、逆にヒトはイヌと一緒に暮らすことで獲物を追跡して捕まえる力や、外敵や害獣の接近に早く気づくことができました。  
これがイヌとヒトが生活するようになった始まりです。



◎今は・・・◎
今はペットとして一番私たちの身近な存在となっていますが、そのほかにも盲導犬・介助犬・聴導犬・セラピー犬・警察犬・麻薬探知犬・環境保護犬 などの役割を持った犬が活躍しています。
※環境保護犬は、貴重な資源や環境を守る犬※
例:
・絶滅危惧生物のアワビの密輸を防ぐ
・絶滅の危機にあるウミガメの卵を見つける
・野犬やキツネからペンギンを守る

◎昔は・・・◎  
昔は、獣猟犬・鳥猟犬・番犬・闘犬 などがおもな犬の役割でした。

◎今も昔も共通している役割◎
 
牧羊牧畜犬・狩猟犬・そり犬・軍用犬・災害救助犬
※災害救助犬は大きく分けて、地震救助犬・山岳救助犬・水難救助犬の3つに分かれます※


~狩猟犬と牧羊・牧畜犬についてお話します~

◎◎犬の役割の中で最も重要だったのが狩猟◎◎
狩猟は、それぞれが役割を決め追跡や待ち伏せなどのチームプレイで獲物を捕まえます。  
もともとオオカミ(犬の祖先はオオカミ)もボディーランゲージなどで仲間同士、連携を保つ能力を持っています。
犬も人間も協調性を持ち団体で生活することには変わりはなかった。
このように犬と人間は時間をかけてゆっくりと信頼関係を築いてきました。

 

◎◎テリア種を除く獣猟犬をハウンド(猟犬)と呼ぶ◎◎  
ハウンドは  
 ・嗅覚ハウンド         
 ・視覚ハウンド   
に分かれます。

◎◎ハウンド種◎◎  
体力があり強靭で足が速く、もっとも古くから人間のために狩猟を手助けしてきた犬種



  瞬発力などの速さより持久力に優れている!

●犬種例●
・ダックスフンド
・ビーグル
・ローデシアン・リッジバック 
・ダルメシアン
・ブラッド・ハウンド
・バセット・ハウンド
・プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
・ブラック・アンド・タン・クーンハウンド   
など・・・

*ブラッドハウンド(血の犬)は、「純血の犬」を意味するブラデット・ハウンドからきている。これはこの犬種の純粋な血統と見事なまでの厳格な繁殖にちなんで付けられた。
耐久性と並外れた嗅覚をもち「血の匂いを追跡する犬」という名前も持っている。 足跡追求犬として活躍している。

*ビーグルは、古代のフランス語で「開いた喉」
独特な歌うような鳴き声から「森の鈴」「森のトランペッタ―」「草原の声楽隊」と呼ばれていました。

 




◎◎大きな吠え声と優れた嗅覚◎◎
鋭い嗅覚を駆使し地面に鼻をつけながら 獲物の臭いを嗅ぎ分けながらハンターに獲物の居場所を教える。

<特徴>
◇垂れ耳◇  
地面に漂う臭いを嗅ぐときに空気の流れをせき止める役目を果たす ◇鼻孔が大きく下を向いている◇  
地面に鼻を近づけて臭いを嗅ぎやすくするため
◇3色のハウンドカラ―◇  
特徴的な黒、白、茶のハウンドカラ―を持っている犬種が多い(これはキツネなどの小動物と見分けるため)

 




  瞬発力非常に優れている!

●犬種例●  
・サルーキ  
・ボルゾイ  
・アフガン・ハウンド  
・アイリッシュ・ウルフハウンド  
・ディアハウンド  
・イタリアン・グレーハウンド
・ウィペット                       
・グレーハウンド  
など・・・

*ボルゾイは、ロシア語で「俊足」「俊敏」 オオカミ猟で活躍していたので 別名「ロシアン・ウルフハウンド」

 

*サルーキは、鹿の一種のガゼル猟で活躍していたので別名「ガゼル・ハウンド」

 

*グレーハウンドは、世界最速犬!! 時速65~70キロのスピードで走る。 その走りからドイツでは「風の犬」と呼ばれている

 

*アイリッシュ・ウルフハウンドは、 グレーハウンド系に属す全犬種中最大の体高!! (世界一大きなアイリッシュ・ウルフハウンドは、なんと体重80キロ!身長2メートル!に及ぶそう) オオカミ猟で活躍していたので全犬種中で唯一、単独でオオカミを倒せる

 


◎◎優れた視覚と走力◎◎
遠くまで見渡せる鋭い視覚と猛スピードで遠くの獲物が力尽きるまで追いつめ仕留める
オオカミやライオン、トナカイなどの大型動物の狩りに役立っていた

<特徴>
◇非常に足が速く、視野が広い◇
空気抵抗を極力少なくするため厚みのない引き締まった体や 風のような疾走力を可能にする骨格を持つ 素早く動くために小さい耳と長い手足を持っていることが多い

 




  牧羊・牧畜犬とは、羊や牛などの牧畜を行うとき、優れた聴力・視覚・嗅覚を活用し放牧された家畜の群れの誘導や見張り、人間による盗難やオオカミなどの外敵から家畜を守るように訓練された作業犬(ワーキングドッグ)

日本ではあまりなじみのない牧羊・牧畜犬ですが、広大な土地の拡がるオーストラリアやイギリス・スコットランドでは今でも活躍しています

●犬種例●
・ボーダー・コリー
・ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
・ジャーマン・シェパード・ドッグ
・シェットランド・シープドッグ
・ラフ・コリー
・オールド・イングリッシュ・シープドッグ      
など・・・



  <大型犬種>
家畜の群れの見張りや外敵を防ぐタイプ(ガーディングドッグ)

<中型・小型犬種>
機敏さを活かし散らばる羊の群れを誘導するタイプ(ハーディングドッグ) 家畜を指揮し誘導することができる犬


◎◎牧羊・牧畜のスタイルは犬種によって様々◎◎
*コーギーは一直線に走っていき噛みつくスタイル*
コーギーは牛を追うために作られ、牛に蹴られないように体高が低く作られたと言われています。体は比較的小さいのですが、牛の蹄に噛みついて方向転換させる特技を持っています。

 

・ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは 尾が短く耳の先端が尖っている

・ウェルシュ・コーギー・カーディガンは 尾が長く耳の先端が丸い

 

*ブービエ・デ・フランダースやジャーマン・シェパード・ドッグなどの大型犬は追い立てるスタイルですが、オールド・イングリッシュ・シープドッグは羊を追って走り回る犬ではなく、羊や牛の後について護衛したり群れを誘導するタイプの犬になります。

 

*ボーダー・コリーは牧羊犬の代表的な犬種ですが、 とても速く走ることができ一瞬にして止まったり方向転換することもできます

 



狩猟犬・牧羊牧畜犬についてお話ししましたが、犬の役割の中で私たち人間に一番身近な存在となっているのが愛玩犬(ペット)です。 犬には様々な役割があります。 変わらないことは、今も昔も犬は私たち人間にとって大切なパートナーであるということです。



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