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高齢期の疾病 〜骨・関節疾患〜


「高齢化」という状況は、人間社会に限った話ではありません。みなさんのおうちのワンちゃん、ネコちゃんにおいても同様の状況がみられるようになってきています。これは平均寿命が延びたためです(下記参照)。

平均寿命(歳)の変化
1980年
2008年
3.7
14.3 
7
14

このことを可能にした理由として、以下の3点があげられます。

1. オーナー意識の向上
  (1) ワクチンの接種・フィラリアの予防など伝染病の予防
  (2) 早期の避妊・去勢手術による性ホルモン依存性の病気の減少
  (3) 室内飼いの普及による交通事故などの減少

2. 獣医療の進歩

3. フードの質の向上  

下記のグラフをみてみると、平均寿命が14歳前後まで延びていること、7歳以降が高齢期であることから、寿命の半分以上を高齢期として過ごすことがわかります。



高齢期として過ごす期間が長くなることに伴って、病気も多くみられるようになります。病気とうまくつきあっていくことが高齢期の過ごし方の一つのポイントといえます。  
例えば、高齢期を迎えたあるワンちゃんに次のような症状がみられたとします。

•動きたがらない

•足をかばうようにして歩く

•さわられるのを極端に嫌がる

このようなとき、 どうしたらよいのでしょうか?

「何となく痛そうだから、痛み止めを飲んで 様子をみてみよう。」


…本当にこれでいいのでしょうか?

大切なのは、「どうして痛そうなのか?原因を知ることです。これによって初めて 原因に対する対策をたてることができるからです。  

そしてこの「治すために、原因を知る」為の方法として、当院では健康診断(DOC)を行っています。これによって病気を見つけていきます。また、病気が見つかったらそれが治るものなのか、または、治らないものなのかの診断をつけていきます。



この場合の治療とは、「積極的な治療」のことです。治療の方針をたてる場合に優先していくことは、何よりも生活の質(Quality Of Life)の維持です。病気の治療には有効であっても、動物の体に強い負担のかかる積極的な治療は、生活の質を落とすことにつながります。したがって、治療方針を決めていく為には健康診断が必要不可欠なのです。

さて、先程の高齢期を迎えたワンちゃんですが、健康診断を受けることによって、以下の病気の名前が挙がってきました。

・ 変形性脊椎症
・ 変形性関節症
・ 椎間板ヘルニア

まず、変形性脊椎症/関節症です。これらの病気は治ることがありません。したがってこの場合、体重や運動に制限をかけることによって痛みを管理していくことになります。

<腰部レントゲン>
 
変形性脊椎症   正常

次に椎間板ヘルニアです。この病気は手術によって治すことが可能です。ですから、治療をがんばります。

 
手術の様子   手術後のリハビリ

以上のように、病気を治療する上で、また症状を管理する上で大切なことは、現状を把握するということです。そうすることで、病気の治療の仕方、症状の管理の仕方がみえてきます。さらに、早い段階で病気を発見してあげることによって、治療の成功や病気の進行を遅らせることが可能になるのです。



ワンちゃん、ネコちゃんの現状を把握することで、高齢期の病気とうまくつきあっていけるといいですね。 今回の発表が、おうちのワンちゃん、ネコちゃんが幸せな高齢期を送る手助けとなれば幸いです。


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