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散歩・運動の介護 - 動物看護師:冨田郁恵


ワンちゃんやネコちゃん達も年を取ると徐々に筋肉が衰え、足腰が弱くなってきます。 足腰が弱くなったからと言ってお散歩や運動の量を極端に減らしてしまうことはさらに足腰を弱くしてしまう原因になります。 運動の量を減らすことによって関節や骨を支えている筋肉の量が落ち、関節に負担がかかり、その結果足腰が弱くなってしまいます。

そのため筋肉、体力を維持するといった意味でも 適切・適度な運動は老齢になっても絶対に必要といえます。

そして何よりもお散歩はそういった筋肉低下を防止する と同時に、他の動物と接触したりすることで脳へいい刺激を与えてくれます。
脳への刺激は体だけでなく頭の 老化防止にも役立ちます。

そのため老齢の子たちにとってのお散歩は筋肉低下の予防と共に、若さを保ついい刺激となります。
しかし、体の状態は日々変化しています。
いくら筋肉の維持と脳への刺激をさせるからといって若い時と同じお散歩の仕方では体へ負担となってしまいます。

老齢には老齢の子の体に合ったお散歩が必要になってきます。
そこで老齢の子のお散歩の方法をいくつかご紹介します。

◆まだ走ることができる場合・自立歩行ができる場合◆
*あくまでもワンちゃんのペースに合わせて歩く。(重要!!)

*首輪を使用している場合、引っ張ることで直接首に負担がかかるため胴輪へ変える。

*途中で体調不良になってもすぐ戻れるように、散歩コース・エリアは狭くする。
もし、散歩時間・距離を長く取りたいのであれば自宅中心に何度か自宅の前を通るコースにすることをオススメします。


◆補助があれば歩ける場合◆
*支える又は歩行補助グッズを使いながらお散歩する。
後肢がフラついてしまったり、自力では難しいけれど支えれば歩ける場合に補助グッズを使います。
補助グッズは衰えた部位によって色々なタイプがあるので、 その子に合ったものを選ぶようにしましょう。
補助グッズがなくてもお家にあるバスタオルで代用できます!!
支えて歩く~タオル法~

:

◆歩けない場合◆~完全に自力での歩行が困難な場合~
*窓際、ベランダやお庭での日向ぼっこをさせる
*カートで公園などにお散歩へ行く

※完全に寝たきりになってしまうと脳への刺激が少なくなり、老化のスピードが早まったり、夜鳴きの原因にもなります。

できるだけ太陽の光を浴びたり、風に吹かれたり、他の動物の声を聞かせたりするなど刺激を与えてあげましょう。
★お散歩の注意点★
*出発前や途中で健康のチェックをする…顔つき、舌の色、呼吸数、足腰の様子など
*ウォーミングアップしてから出かける…お庭を歩かせたり、ストレッチをする
*天気を把握気温・湿度が高い、風邪が弱い日、陽射しが強い日、照り返しが強い日は要注意!
*水分補給を心がける
*無理せずゆっくり

筋肉低下予防の方法

★お家で簡単にできるマッサージ&ストレッチ★



 始める前に…筋肉を温めてから始めましょう!!

老齢になり固くなっている筋肉や関節を急に動かしてしまうと、逆に負荷がかかり痛めてしまう可能性があります。

それを防ぐためにもストレッチなどを始める前には暖めたタオルやカイロなどで筋肉の血流を良くしてから始めるようにします。

~注意点・ポイント~
・平らな場所で行う。(安定した場所)
・動物の体にそってまっすぐ、自然な動きで行う。(無理な方向に動かさない)
 └ ワンちゃん、ネコちゃんの関節は前後にしか動きません!!!
・骨の構造に沿って関節の自然な動きに逆らわずに屈伸・ストレッチする。
・飼い主と動物がリラックスした状態で行う。
・嫌がるようなら無理はしない。

※嫌がる子に対して、筋肉に力が入った状態を無理やり動かすことになるため、 筋肉や関節を痛めてしまう可能性があります。

★屈伸運動★
前肢の屈伸の場合、片方の手で屈伸する肢を持ち、ゆっくり自然に動く方向へと曲げ伸ばしをします。
後肢も同様に行います。

後肢の場合、もう片方の手で動物のお腹を持つように 支えてあげると安定します。

★ストレッチ★
方法は屈伸運動とほぼ同様ですが、ストレッチの場合、曲げた状態の時にそのまま数秒保つことがポイントとなります。
同様に、伸ばした状態の時にも数秒そのまま保ちます。

数秒保つことにより、伸展したときと屈曲したとき の両方の筋肉をバランス良く鍛えることができます。


★マッサージ★
手の平全体でやさしくマッサージしていきます。
力加減は、マッサージの際に動物の皮膚が軽く動く程度の力でやさしく行います。

マッサージは全身に使うことができますが、耳や尾にマッサージする際、敏感な場所の為、嫌がる子も多いので注意して下さい。



これらの運動はできれば一日に2~3セット、始めのうちは1回に10~20回くらいを目安とし、その後徐々に回数を増やしていくようにしましょう。 今回紹介した方法はほんの一部ですが、私たち飼い主にできることはたくさんあります。最後まで愛情を持って楽しく介護しましょう。



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