パピーパーティ

 




免疫療法 幹細胞療法 PRP療法

培養方法 再生医療のQ&A 細胞培養室ってどんなところ?





Q. 再生医療を受けるにはどうしたらいいですか?
A. まず診察を受けてください。
状態によってアニマル・ドックを受けていただきます。
検査結果により、再生医療の適応であった場合には治療方針の一つとして提示させていただきます。


獣医師 増山


Q. 副作用はありますか?
A. 重篤な副作用はありません。稀に軽度の発熱がみられることがあります。


獣医師 増山


Q. 骨髄移植を使うとは「骨髄バンク」のようなものですか?
A. いいえ、違います。
幹細胞を取り出すためのソース(原料)としての骨髄液です。
幹細胞療法は犬・猫自身の骨髄液や脂肪、臍帯から幹細胞を取り出し培養します。

「骨髄バンク」は骨髄液の型を調べ登録し、白血病やリンパ腫などの患者さんに、同じ型の骨髄液の持ち主が骨髄液を提供するという仕組みです。


獣医師 増山


Q. 幹細胞は万能?
A. 当院で行っている「脂肪幹細胞」は万能ではありません。
脂肪幹細胞は体性幹細胞(観葉系幹細胞)であり、骨や筋肉、血管に分化(変化)しやすいですが、血球や皮膚には分化しません。

万能=体のどの部分にでもなれるES細胞やIPS細胞が非常に多くの細胞への分化能を持ちます。このことを分化万能性といいます。


獣医師 増山


Q. 若さを取り戻すことができるのですか?
A. 若さを取り戻すわけではありません。
臓器や血管の損傷部位の修復やコラーゲン産生の促進効果は期待できます。
つまり、体の細胞が活発に働いたり、痛みが取れたりすることで、元気に動くことができるようになります。すると体の代謝がよくなり免疫力もアップし、病気になり難くなります。

「アンチエイジング」とは老化のスピードを緩やかにし、同年代の子よりも若々しく、はつらつと活動できることです。


獣医師 増山


Q. 再生医療は「高額」というイメージが…
A. 少々高いかもしれません。
1回の培養から移植までが7~8万円です。また保険も適応されません。(2014年2月現在)
ですから一般の飲み薬や注射からするとやはり安いものではありません。

動物の症状や性格、治療の方向性、飼い主のご家族のみなさんの考え方など、総合的に検討したうえで治療を行います。
獣医師や動物看護師、培養士に何でもご相談ください。


獣医師 増山


Q. 免疫細胞療法はガンに対してどのように作用するのでしょうか。ガン細胞の増殖を少しでもおさえることはできるのでしょうか。
A. 免疫細胞療法は、血液中の免疫細胞を増強して、ガンに対して抵抗力をつけることを目的とした方法です。正確には、免疫細胞の中のTリンパ球がガン細胞を攻撃して抗腫瘍効果を期待する治療法です。実際のところ、血液から培養したTリンパ球(1~2億個くらいになります)を投与することは、ガンの固まりを小さくする効果としては期待できるところが少ないですが、手術で切除した後、あるいは抗ガン剤でガンを小さくした後にガンをそれ以上大きくせずに維持したり、ガンの再発や転移をさせないということには効果が期待できます。


J-ARM 久保 博士


Q. 抗ガン剤治療と、並行して治療できるのでしょうか。
A. 抗ガン剤は、ガンの細胞を殺すだけでなく、体内の正常な細胞も攻撃してしまうというデメリットがあります。そのため、通常の抗ガン剤の処方とリンパ球療法との併用は折角体内に投与したリンパ球を殺してしまう可能性があります。そのため、ヒト医療などにおいては、濃度を低くした抗ガン剤と、免疫細胞療法を併用する研究が盛んに行われています。

獣医療においても、リンパ球などの液性ガンで抗ガン剤との併用で効果がある報告がなされており、固形ガンにおいても今後は報告が多くなってくる事が期待されます。


J-ARM 久保 博士


Q. ほとんど歩けなくなったヘルニアの場合の効果はどのくらいあるのでしょうか。どの時期に治療をすると一番効果が表れるのでしょうか。
A. まず、椎間板ヘルニアや脊髄損傷を起こした症例において、幹細胞を投与して効果があがるためにはどれだけ早く細胞を投与できるか、が重要な点であることがわかってきました。これまでに51頭の治療を行った結果、椎間板ヘルニアのグレードIII-IV(麻痺しているが痛覚はある)で、損傷してから二ヶ月以内に細胞を投与した33頭のうち29頭(88%)の麻痺が回復しているという結果になっています。

一方、同じグレードIII-IVの症例で、細胞を投与してから二ヶ月以降に細胞を投与した症例では、11頭中8頭(72%)において麻痺が回復するという結果になっています。重篤な脊髄損傷であるグレードV(麻痺しており、痛覚もない)では二ヶ月以内では4頭中3頭(75%)の麻痺が回復し、二ヶ月以降では3頭中1頭(33%)が回復しているという結果になっています。

また、幹細胞を投与すると、麻痺の回復の兆候が1週間-10日ほどででてくるという結果も少しづつですが分かってきました。このように、損傷してからどれだけ早く幹細胞を投与してあげられるかということが重要なポイントであることがわかってきましたが、まだまだ確実なパーセンテージではなく、今後も症例数を重ねて、データを採集することが大事だと考えています。


J-ARM 久保 博士


Q. 2週間から1ヶ月に一度の注射で6回ほどと言う事ですが、その後は何もしなくても維持していくことは出来るのですか。
A. 活性化リンパ球療法は、2週間ごとに1回の投与を6回継続し1クールという基準があります。もちろん、これまでのデータではがんの種類によっても投与回数は異なります。
基本的には、手術を行ってガンを切除した後、また抗ガン剤を処方してガンを小さくした後に、6回投与して、その後のガンの再発、転移を経過観察していきます。

実際には費用もかかる治療であるために、6回のあとは、1ヶ月に1回、または3ヶ月に1回と、再発や転移の経過と、患者さんの全身状態の様子などをみながら、獣医師の先生と相談しながら進めていくことをおすすめします。


J-ARM 久保 博士


Q. NHKの放送を見ました。アナウンサーの方が言っていましたが、これで病気が完治する訳ではないと。と言うことは、【再生医療】=【QOLの向上】と捉えるべきなのでしょうか。
それとも、癌に限って完治することはないということでしょうか。
A. 現在当院で行うことができる活性化リンパ球療法のみで「完治」することはまずできません。癌の治療では、手術や化学療法と組み合わせて腫瘍が体に影響を与えないように抑え込み、苦痛がない生活を送れるようにするための方法だといえます。


獣医師 増山


Q. リンパ球療法では、免疫力の強化に比例してアレルギー反応が増幅されてしまうのでは?
A. おっしゃるとおり!
多くのアレルギー疾患の動物において、増幅される危険性が高いと考えられます。

ただ、アトピー性皮膚炎については、症例によっては改善される可能性もあります。


獣医師 増山


Q. リンパ球療法は血液を使用しますが、フィラリア症の犬の血液でも大丈夫でしょうか?
A. これまでにリンパ球を投与する患者で明確にフィラリア症を併発している症例に投与しているという報告はありません。ただ、重度のフィラリア症などは、心臓の他に肺の血管に寄生していることもあり、その場合には、静脈点滴によってリンパ球を投与すると肺の血管で塞栓状態になるリスクもあるかと思います。


J-ARM 久保 博士

当院では、再生医療の治療を始める前にドックを行い、あらゆる病態を把握するようにしています。


獣医師 増山