TPLO 前十字靭帯断裂に対する矯正骨切り術

1. 前十字靭帯とは?
前十字靭帯は膝関節内で大腿骨と脛骨を結ぶ太い靭帯で、大腿骨に対して脛骨が前に飛び出ないよう制限する重要な役割を果たします。



2. 前十字靭帯断裂とは?

脛骨が前方に出ています

前十字靭帯の部分断裂もしくは完全断裂が起こると、膝関節は安定性を失い、様々な程度の跛行を呈するようになります。
また、適切な治療が行われないと変形性関節症や半月板損傷を招きます。

断裂の原因は靭帯の変性性変化と言われていて、片足が断裂した 犬はもう片足も断裂する可能性が大きいです。




3. TPLOについて

当院での症例
膝関節の安定化が達成され、
脛骨の前方への引き出しが
抑制されています

TPLOは前十字靭帯断裂に対する手術のひとつです。靭帯自体を整復するのではなく、脛骨近位関節面付近の骨切りを行なって回転させ脛骨高平角を減少させます。
その結果、前方への脛骨の推進力を抑制することができ、膝関節の安定性がもたらされます。
骨切りした脛骨骨片の固定には特殊なプレートを使用します。






今まで主流であった関節外法などに比べて、術後の変性性関節炎などのリスクは低いとされています。また、術後は入院期間は短く、自発的な歩行も可能です。
合併症としては、インプラントの不具合、感染、骨癒合不全があります。

TPLOに使用する半月状骨切り ブレードとプレート