■眼科検査について

眼科は適確な診断が遅れると失明しQOLが著しく低下します。よって迅速に確実な診断を下し、治療することが必要となります。また、難治性の疾患、白内障等については眼科専門医(東京・成城)をご紹介し最高の治療が受けられるように体制を整えております。
下記に当院で実施している検査についてご紹介します。

1. シルマーティアテスト
涙の産生能の評価
適応 : ドライアイ、色素性角膜炎、粘液性眼脂、角膜潰瘍、乾性角膜炎


評価(mm/分) : 1分間あたりの涙産生量により評価します。
●犬 15以上… 正常
  11~14… 初期の乾性角膜炎
  6~10… 軽度の乾性角膜炎
  5以下… 重度の乾性角膜炎
●猫 10~20mm/分  
●ウサギ 3~8mm/分  

※涙液量が十分でもドライアイになるケースがあります、涙の成分が水溶性が中心で粘稠性に乏しい場合があります。この様な場合は角膜の潤いが低下して角膜が損傷します。
この検査で診断がつかない場合には、「涙液層破壊時間試験」を実施します。


2. フルオレセイン染色
特殊な染色液を使用して角膜に傷があるか調べる検査。
適応 : 痛みを伴う眼疾患及びレッドアイ(白目が赤くなること)
角膜疾患(角膜潰瘍の範囲と程度)
涙液層の評価(涙液層破壊時間試験)
涙管機能の評価


1. 角膜染色
角膜実質は染色されるが、脂肪豊富な角膜上皮やデスメ膜は染色されない。



2. フルオレセイン通過試験
プードル等の涙やけの原因検査 涙点ら鼻腔開口部までの通過障害染色後、洗い流さずに5~10分待つ。
鼻涙管が閉塞していると流れない。

3. 涙液層破壊時間試験
まばたき後、角膜に広がった涙の層が持続している時間
評価 :
15秒以上… 正常
15秒以下… 涙液の質的・量的異常
  重度の角膜障害、ムチン欠乏性角膜炎、マイボーム腺機能障害


3. 眼圧測定
適応 :
健康診断… 緑内障が遺伝的に認められている犬種
(柴犬、コッカー・スパニエル、ボストンテリア、シベリアンハスキー、プードル)
眼科疾患… 痛みを伴う眼疾患、結膜炎、眼球突出、レッドアイ
緑内障… 片目または両眼が緑内障の患者

犬の眼内圧 :
正常値… 16.7±4mmHg / 左右差が5mmHg
眼圧日内変動… 夜型、昼型、2峰型


4. 第三眼瞼(瞬膜)の検査
適応 : 慢性結膜炎、異物、第三眼瞼腫瘤
第三眼瞼をピンセットで引き上げ表裏を観察する。


5. 眼底検査法
眼底カメラ、眼底レンズを使用して視神経乳頭、網膜の評価をする。多くは半日お預かりして、散瞳剤を用い十分散瞳してから実施。眼科では大変重要な検査項目になり、全身状態の把握にも必要な検査です。



6. スリットランプ検査
細隙灯装置による幅の狭い光束を角膜、前眼房、水晶体、硝子体に斜めの方向からあててこれら透明組織の光切片をつくって、実態顕微鏡で観察。白内障の評価には欠かせない検査です。

検査部位 : 角膜、前眼房、虹彩、水晶体、硝子体


7. 超音波画像診断
眼球に対する唯一の画像診断です。眼球を輪切りにして観察が可能で眼球の形態的異常が瞬時に分かります。
適応 : 虹彩、毛様体腫瘍の診断
水晶体の評価(白内障や水晶体脱臼)
硝子体の評価(出血や血管膜遺残)
網膜の評価(網膜剥離)
眼球全体や球後腫瘍、腫瘍の評価


8. 網膜電位図検査(ERG) 専門病院へ依頼
網膜機能を評価 : 網膜に光刺激を与えたときに生じた電位を計測    
視機能を評価することは出来ない
適応 : 白内障手術前の網膜機能の評価    
網膜疾患の鑑別診断    
進行性網膜萎縮の早期診断